【コラム】奇跡の一枚
ラトビア・ヘイズ オーナーの谷本瑞絵です。
今日もコラムをお読み下さり、
ありがとうございます。
前回のコラムでは、
ラトビア共和国の大統領の来日にあたり、
私が「午餐会」へご招待頂いたことを
お話しました。
お読みいただけましたでしょうか。
今もまだ、あの出来事が
夢だったのではないかと思うほど、
心に深く刻まれる時間でした。
大阪・関西万博の博覧会協会
から届いたメッセージ。
「ラトビアから大統領をお迎えし、
午餐会(昼食会)を開催する予定のところ、
関西日本ラトビア協会の
理事でいらっしゃる谷本様に
ご出席を頂きたく、ご案内申し上げます。」
え?!私が?
思わず画面を二度見しました。
ラトビア・ナショナルデーのイベントへ、
VIP待遇での参加というだけで、
十分すぎるほど、光栄。
今度は大統領との昼食会だなんて!
現実とは思えませんでした。
政府関係者や万博の重鎮が
一堂に会するような場に、
もし出席できたとしても、
会場のどこか遠くの席から
「大統領を拝見できたらラッキー」
そんな距離感にちがいない
と思っていたのです。
ところが!
日本側の招待者は、たった15名。
その中に、私が含まれていたのです!
しかも会場は、
世界各国の首脳や
天皇陛下も訪れる「万博迎賓館」。
国賓クラスの空間で、
ラトビアの大統領と食事を
共にする日が訪れるなんて!
まるで、
ラトビア国に認めてもらえたような気がして、
胸が熱くなりました。
大統領とお会いできるなら、
ぜひとも伝えたい!
ラトビアとの出会いを
どれほど多くのお客様が喜んで下さっているか。
そして、
ラトビアが面する
バルト海の極寒をテーマに
私がオリジナルで創った逸品、
バルトパビリオンで販売中の
「寒くなる石けん」
頭の中は
大統領への言葉で
すぐにいっぱいになりました。
さらには、一生の思い出に
大統領と一緒に記念撮影をしたい!
けれど、迎賓館は
厳重なセキュリティで知られる場所。
建物の外観すら撮影一切禁止です。
唯一の希望は、
要人たちが自ら撮影を始めたら
その流れでのみ可能性があるとのこと。
淡い期待と
ドキドキとワクワクを胸に、
迎賓館の真っ白で静謐な廊下を進み
午餐会の会場へ。
障子を模した天井と
落ち着いた赤のカーペット、
壁には色彩豊かなタペストリ―。
静かで気品ある空間が
そこに広がっていました。
中央には、
存在感を放つ一本の長テーブル。
その周囲を彩るのは、
カーペットと呼応するように並んだ
スウェード調の赤い椅子たち。
日本側とラトビア側が
それぞれ一列に着席します。
大統領は中央、
私は日本側の端から3番目の席でした。
声を張れば届く、という距離。
私の向かいには、
大統領経済顧問、経済大臣顧問、
大統領府事務局長と、
名だたる大統領府高官たちが並びます。
声をかけるには少し勇気が必要な、
会話が盛り上がるとは言えない
微妙な隔りがあります。
お互い様子を伺い合う静けさの中
お料理が運ばれてきました。
私は感じました。
きっとこのままでは、
控えめなラトビア人と日本人が、
食事をするだけで終わってしまう――
そこで、
招待された者として
何か交流のきっかけを作らなければ!
と、少し勇気を出して話しかけてみたのです。
「日本食はお口に合いますか?」
「来日は初めてですか?」
さらに
自己紹介を交えていくと、
大統領府高官たちの表情が
少しずつ和らぎ始めました。
気がつけば、
周囲を巻き込みんで
さざ波のように会話が広がっていたのです。
その流れの中で、
私は思い切って申し出ました。
「大統領に贈り物を
お渡ししてもよろしいでしょうか?」
すると・・・
なんと、
自己紹介の機会をいただき
ギフトを直接手渡しすることが叶ったのです!
私は、大統領に伝えました。
ラトビアファンが日本で
どんどん増えていること、
酷暑の大阪で毎年大好評の
「寒くなる石けん」が、
バルトパビリオンでも好評であること。
さらに、
ギフトボックスに詰め合わせた
オリジナル商品のコンセプトを
説明しました。
夕陽に包まれる首都リガの
旧市街を表現した石けん
ソープ・ロマンティック・リガ
さらに、
ヨーロッパ屈指の
フレグランスメーカーと共に
3年かけて開発した商品についても
お伝えしました。
大統領は、笑顔で耳を傾け、
創作の熱意に深く感動して下さいました。
「この瞬間だ!」
私はすかさず
スタッフの方にスマホを渡し、撮影を依頼。
「記念に一枚、ご一緒できないでしょうか。」
と控えめにお願いしたところ
大統領は穏やかに微笑み
快く撮影に応じて下さったのです。
夢のような一枚が、
私のスマホにおさまりました!
感無量!
けれど、
私の行動力は、ここで終わりません。
どうしても、
プロのカメラマンの手で
高画質写真で記録したい!
次回のコラムでは、
奇跡の一枚がどうやって撮れたのか――
その舞台裏をお届けします!
ラトビア・ナショナルデーの
パレードの様子をご紹介しています。
皆様にも
イベント気分を少しでも
味わって頂きたくて!
30度近い暑さの中、
スタッフが走り回って全力で撮りました。
ぜひお楽しみくださいね。
続きは次回のコラムで!
こちらのコラムは、私、オーナー・谷本瑞絵が執筆する「LATVIA HAZE TIMES」から 抜粋して掲載しています。
ラトビア・ヘイズの商品をもっと楽しく使っていただくために、さらに当店と出逢ったことで毎日をもっと豊かに感じてもらえるための情報を満載してお届けしています。