【コラム】母、万博で体力試し

ラトビア・ヘイズ オーナーの谷本瑞絵です。

今日もコラムをお読み下さり、
ありがとうございます。

少し前のことですが
うちの母が、ついに
大阪・関西万博に行きました。

体力試しを兼ねた、チャレンジです。

運動が苦手ながらも母は、
健康年齢を少しでも延ばしたいと、
パーソナルトレーニングを始めました。

毎日、
自宅での自主トレを欠かさず、
トレーニングの動きに
オリジナルの名前まで付けています。

その一つは「陣痛」

膝を立てて上半身を起こし、
左右にひねる腹筋運動。

「出産みたいにキツいから」

と、命名。

思わず笑ってしまいました。

そんな母を、先日、万博へ。

大阪・関西万博会場

同行してくれたのは、
私が姉のように慕う会計士です。

万博に並々ならぬ情熱をもつ先生と、
すぐに一緒に行くことが決まりました。

目的は、事前予約が取れた
「オランダ・パビリオン」

もし余力があれば
当店の商品の生まれ故郷
ラトビアが出展する「バルトパビリオン」
に並んで入るというプランでした。

しかし、
母の年齢を考えると
体力がもつかどうか…。

私は、母の荷物を持ったり、
座り休憩を促したりと慎重に。

先生は、
ずっと母の歩調に合わせて、

「疲れてませんか?」

「足元、気をつけてくださいね」

と、何度も声をかけて
気遣ってくれていました。

ところが、私たちの心配は
オランダパビリオンで覆されたのです。

館内は
ハンドボールより一回り小さな
光るボールを持って巡るのですが、
それを手にした母が、突然言いました。

「これ、
いつも使ってるボールみたい。

あ!動画撮って。
パーソナルトレーナーに見せるから。」

そう言って、
なんとボールを持ったまま、
スクワットを始めたのです。

しかも、きれいなフォームで!

パーソナルトレーニングの成果が
炸裂した瞬間でした。

パビリオンを出ると、
先生はとても嬉しそうに言いました。

「良かった〜 本当に良かった!

お母様と最後まで一緒に見れましたね。

嬉しかったです!」

その笑顔には、
私と母よりも深い喜びが溢れていました。

実は先生、小学3年生のとき
お母様と大阪万博を訪れたそうです。

しかし、
数年前に他界され、
今回の万博を一緒に見れなかったことを
とても残念がっておられました。

「谷本さん、お母さんを
万博に連れて来れるなんて
本当に奇跡です!

こんな幸せなこと、
なかなかないですよ。」

そして、こう続けられたのです。

「私も、こうして『お母さん』
と呼べる時間を持てて、
とても嬉しかったです。」

母を想う気持ち。

そして、
誰かに母に重ねて想う気持ち。

当たり前のようで
当たり前ではない「一緒にいる時間」

そのかけがえのなさに
改めて気づかされた、万博となりました。

大阪・関西万博会場での仕事

大阪・関西万博会場

私の妹は、
大阪・関西万博の会場で
警備の仕事をしています。

母と一緒に万博を訪れた日、
妹が休憩時間を利用して
会いに来てくれました。

彼女は今、
VIPゲートの担当。

各国の要人が来場する際の
ちょっとした裏話を
聞かせてくれました。

母は、仕事に誇りをもって
取り組む妹の様子を、
とても嬉しそうに聞いていました。

その横顔は、
とても誇らし気でした。

それでは、また次回のコラムで!


こちらのコラムは、私、オーナー・谷本瑞絵が執筆する「LATVIA HAZE TIMES」から 抜粋して掲載しています。
ラトビア・ヘイズの商品をもっと楽しく使っていただくために、さらに当店と出逢ったことで毎日をもっと豊かに感じてもらえるための情報を満載してお届けしています。

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